オーダーメイド/シャチのネックレス
渾身のシャチネックレス
年に一度、車で5時間半かけて鴨川シーワールドに行く程、シャチをこよなく愛する方より、オーダーをいただきました。
商品ページにも載っているイルカのネックレスを見て気に入ってくださり、「こんな感じのフォルムで、ひと回り小さく、仕事にもつけていけるように普通のチェーンでもできますか?」というお問い合わせから始まりました。
流石にシャチにかなりお詳しいお客様とやり取りするうちに、自分がシャチについて殆ど何も知らない事に気が付き、まずは図書館でシャチの本を数冊借りて勉強。
描いたデザイン画を見ていただき、更にご希望に沿って修正を重ね、いよいよ制作に入ります。
私は、細かい形成や模様を入れる場合は、殆ど「ロストワックス製法」という技法で制作しています。
まずはワックスという素材を、半田ごての様な物で、熱して溶かして盛ったり、リューターで削ったり、紙やすりで整えたりして形を作ります。
このワックスの段階で、なるべく薄く、軽くしておかないと、シルバーになった時に凄く重くなってしまうので極限まで削るのですが…
薄い部分を持つ指に、作業中無意識に力が入ってしまったりすると、「ポキッ」といってしまう事があるので、結構神経を使います ^^;
出来た原形で型を取り、そこに溶かした銀を鋳込み、初めてシルバー製品になる訳ですが、そこの工程は、高価な機械が必要だったり色々とリスクが高いので、私は御徒町の職人さんにお任せしています。
そしてシルバーになって戻って来た物を、また耐水ペーパーやリューターで磨いたり、ロー付け(溶接)したりして、丁寧に仕上げた作品が、こちら!!
目のように見える模様は、「アイパッチ」という名称がついているのを、皆さんご存知でしたか??
私は今回初めて知りました。
背びれがちょっと曲がっているところも、お客様の拘りです。
背びれの形は種類によって少しずつ違い、雄と雌でも高さが違うのだそうです。
背中の模様は「サドルパッチ」というそうで、
種類によって、このサドルパッチが鮮明だったり、ぼんやりと薄かったりします。
お腹側の模様も種類によって結構違います。
裏側は抜いてあるので、見た目よりも軽くなっています。
チェーン先端の小さなプレートにもぬかりなく、ロゴを彫りました。
全体像。
基本は首に沿うように、チェーンは短めで着けるのが綺麗ですが、お仕事の時は目立たないように長めにと、お好きな長さに調節できるようスライドアジャスターをつけました。
そしていよいよ化粧箱に収め、いよいよお客様の元へ、お嫁にいきます!(雄のシャチなのでお婿かな?)
発送して数日後、お客様の元へ無事届き、とても嬉しいメッセージをいただきました。
「箱を開けた瞬間嬉しくて嬉しくて、いっぱい写真を撮りました。
つけ心地はとても軽くて毎朝サラッと首にかける瞬間は最高の時間です。
真摯に製作に取り組まれるお姿勢に本当に頭が上がりません。
人生最高の贈り物です。シャチが本当に大好きなのです。
人の心を動かせる作品をつくれる職人さんと出会えて心から良かったと思いました。
本当にありがとうございました!」
お客様からのこのお言葉が、私にとって何よりのご褒美です。
特注品を納める度、ご依頼主様にちゃんと気に入って頂けた事が分かった瞬間は、ものすごくホッとするのです。
早速お客様のTwitterにも投稿して下さり、その中から着用されている画像を一枚、使わせていただきました。
なかなかお客様と直接お会いする機会がないので、実際身に着けていただいているところを拝見できるのはとても嬉しい事です。
シャチが繋いでくれた素敵なご縁に感謝します。
S様、本当にありがとうございました!!
ハンドメイドジュエリー | RENIARA(レニアラ)
ハンドメイドジュエリー【RENIARA】では、彫金・漆芸の技術を活かしてシルバー・真鍮・ゴールド・天然石・漆等を使用したジュエリーを屋久島の工房で一つ一つ丁寧に作っています。自然・植物・動物の美しいフォルムからヒントを貰ったデザインのネックレス・イヤリング・ピアス・リングを始め、マリッジリングやオーダーメイドも承っています。
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